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塚原哲平 歌の集い&地球倶楽部 新装開店祝いが3月29日、カラオケが楽しめる喫茶店「ミュージックカフェ 地球倶楽部」で盛大に行われた。
 演歌界の御大、宮路オサムが塚原哲平に“忘れないで持って行きなさい”と勧められたのが、「忘れはしない」というCD。
 演歌シンガーソングライターとして愛知県岩倉周辺で名を馳せている北てつろう氏が、「聴いたとか聴かないとか、知っているとか知らないとかではなくて買うか買わないかが大事。塚原哲平(以下、哲平)の歌を聴いて良かったらぜひCDを買ってやって下さい」と前置きすると、 哲平が大きな拍手で迎えられて登場。まずは「忘れはしない」のカップリング「雪次郎鴉」(香田晋カバー曲)を手拍子をもらいながら歌唱。
 「地球倶楽部」は、今年3月10日にオープン。音響が抜群に良く、とても歌いやすそうだった。歌い終わると、「今年でデビューして6年目に突入。デビュー前から岩倉ライオンズクラブ、北てつろう不安倶楽部の皆様に大変お世話になっている。6年経った今でも応援いただいているのが大変嬉しい」と挨拶して北てつろう作曲のデビュー曲B面「望郷」を大熱唱。「A面の『男の金字塔』よりB面の『望郷』の方がカラオケでは良く歌われているので、北てつろう先生は才能があるんだ。よくこのような顔からこんな素晴らしい楽曲が生まれるものだと感激しております」と冗談まじりに北さんを持ち上げたので、北さんは照れ笑い。
 デビューする前から岩倉に呼んでいただき、北さんから、「せっかく岩倉に来たのだから、哲平、おれの歌を歌えよ」とタイトル「今じゃあなたは」をずっと歌っていたら、宮路師匠から「いい歌だな。じゃ俺歌うわ」とタイトルを変えて『あなたが命』を出した逸話を聞かせてくれた。そんなわけありの「あなたが命」を熱唱すると盛大な拍手が送られた。
 殿さまキングス「東京無情」を歌唱すると、いよいよデュエットコーナー。
 哲平にセリフを言わせたいと大阪から来た哲平ファンが「浪花恋しぐれ」を、北海道から来たファンは「北空港」を、地元ファンは「二輪草」をそれぞれがはち切れんばかりの笑顔で思いっきり楽しんだ。
 休憩タイムで、北さんが「哲平、CDを販売しよう!」と提案。哲平が「まだ歌っていないですよ」と言うと、「歌を聞いたら、買わない人がでてくるかも」と。そんなわけで、休憩時間に北さんが歌唱していると、なんと瞬く間にCDが完売!
 哲平は、大学を卒業したときに父親に「歌手になりたい」と相談。そうすると「人生は一回しかないから好きなことをしてこい」と、逆に背中を押されて14年前に上京。なかなか歌手になれなくて、母から「いつ歌手になるんだ」と電話でケンカすることもあったとか。2007年にデビューが決まって、家に電話したら、母は亡くなっていた。たまに田舎に帰ると、父親の元気な姿をみて、「歌手までさせていただいてありがとう」と言いたいけど言えなくて。そんなときに歌で気持ちを伝えたいと「秋時雨」 (原田ヒロシ)を熱唱。
「今年は勝負の年。 なかなかCDが売れない時代の中にあって、皆さんにCDを買っていただきありがとうございます。今回の新曲は「忘れはしない」で、内容は、「故郷から上京して自分は夢のためにがんばっているが、故郷に残っている恋人、両親、仲間のことは今でも忘れていない、そんな歌」と紹介。
 そんな「忘れはしない」を大熱唱するとお客様は真剣に耳を傾け聴き入っているようだった。最後に北さんからのアンコールで小金沢昇司さんの「あなたに・・・ごめん」を熱唱。そして、この歌の想いが何か心に突き刺さるような感情に追いやられたようだ。
 唄い終わると「皆さんにはいつもお世話になりっぱなし。恩返しは、ヒット曲を出して、テレビにでて、『こいつは俺が応援してやったんだ』と言っていただけるようになること。まだまだ皆さんにご迷惑をお掛けしながらがんばっている次第ですが、これからもどうぞ応援よろしくお願いいたします」と結び、温かい大きな拍手が送られて有意義な歌の集いがお開きとなった。
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