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三重 コロムビア演歌まつり
2014年4月5日(土)
三重県総合文化センター 多目的ホール(三重県津市)
共催:三重テレビ放送 日本コロムビア(株)
協力:(株)アクティブデイズ
出演:多岐川舞子 大石まどか 西尾夕紀 山崎ていじ 出光仁美
司会:松原敬生
三重コロムビア演歌まつりが4月5日、三重県総合文化センターで、多岐川舞子、大石まどか、西尾夕紀、山崎ていじ、出光仁美の出演で盛大に行われた。
幕開けは、スラッと足が長くてスタイルの良い山崎ていじの「サンセット浜田」から。「サンセット浜田」は、山崎ていじの故郷:島根県浜田市のイメージソング。
歌い終わると、自称?演歌アナウンサーの松原敬生氏が、「ご出演の皆様方に一言ずつご挨拶いただきましょう」と山崎ていじから順に挨拶。
松原さんが「三重県の津、偕楽公園は桜が満開。このステージも1人を除いて満開(爆笑!)。まずは山崎ていじさんから」と紹介し、山崎は、新曲のカップリング「帰っておいで」を熱唱披露。
山崎はボクシングをやっていたが顔は崩れていない。顔を打たれず、腹を打たれてダウンを喫するという、ボクサーから歌謡界に転じた異色のアーティスト。今回、コロムビア移籍4作目で芸名の「悌史」をひらがなに変えた。山﨑の「﨑」も「大」ではなく「立」であったが、パソコンにでてこないし、よく「大」の「崎」と間違えられた。それで難しさを振り払って、簡単にすることで皆様により親しんでいただけるようにと「山崎ていじ」に改名した。
また山崎は、「NHK歌謡コンサート」に出演することが長年の夢であったが、このたび4月15日に目出度く念願の出演が決定。4月17日には「木曜8時のコンサート」、5月11日には「BS日本のうた」に出演予定。アーティスト憧れのテレビ番組に出演できるきっかけは、やはり新曲「昭和男唄」がものすごくいい歌だから。「昭和男唄」は、妻に「ありがとう」と言葉をかけたくてもかけられない昭和生まれの不器用な男の生き様を描いた作品。2コーラス目と3コーラス目にハミングがあり、それがなんともたまらない心地良い感じで、亡くなった妻との「時の流れ」のもつ重みと深さをしみじみと感じさせてくれる。
次のステージは、このステージ最年少の出光仁美。デビュー曲「おんな七厘・神楽坂」を熱唱後、昭和の名曲 花村菊江「 潮来花嫁さん(いたこはなよめさん)」の曲をアレンジして作り直した「潮来花嫁さん」を踊りを入れて熱唱。松原さんが「踊りは何流?」の質問に「出光流」と返答すると「なんか石油の匂いがしてまいりました」と松原さんがやり返したので、場内大爆笑。
出光仁美は、コロムビアレコード100周年のアーティストで4年前にデビュー。村田英雄さんに憧れて演歌歌手になりたくて、作曲家水森英夫さんが審査員のカラオケ大会に出場。その会場で水森さんがトイレに行くところを呼び止めて、「弟子にして下さい!」と懇願したと云う逸話があり、その後演歌歌手としてデビュー。
今回の新曲「望郷小倉太鼓」は6枚目シングルで、太鼓サウンドが響き渡るダイナミックな曲でありながら、故郷を離れて東京でがんばりながら夢を追っていて、帰りたくても帰れないという切ない歌。
大石まどかと西尾夕紀の共演は迫真を極めた。素晴らしい歌声に観客は陶酔。大石と西尾は共に津軽をテーマにした新曲を発売。大石が『居酒屋「津軽」』で、西尾が「龍飛先灯台」。3月22日、青森県中泊町にて『大石まどかdo西尾夕紀 青森の歌っこうだうべしぃ~』ジョイントコンサートが行われて大好評。次回は北海道で行われる。
吉幾三「雪国」、 新沼謙治「津軽恋女」 、細川たかし「望郷じょんから」を2人で立て続けに熱唱して拍手大喝采。
大石まどかは、自身の回想録「円結び」を2014年1月に発売。西尾夕紀はラジオ体操第1ご当地版CDの中で津軽弁バージョンを担当と、2人の流暢な津軽弁の会話のやりとりの中で紹介。
西尾夕紀が「龍飛先灯台」、大石まどかが『居酒屋「津軽」』を最後にそれぞれが大熱唱した。
いよいよ最終ステージは多岐川舞子。2006年発売の「津軽絶唱」からスタート。
多岐川舞子は平成元年にデビューし、今年で26年目を迎える。出身は京都府南丹市八木町。恩師は今は亡き市川昭介さんで、「人の心に響く歌を歌えるような歌手になるように」と、市川先生にアドバイスを受けている。父は京都で染色業を営み、歌手になる夢を子供に託した。多岐川舞子は3人兄弟の真ん中で上に兄、下に妹がいる。父が教えた子供の中で真ん中の多岐川舞子が1人ずば抜けて光輝く才能を発揮し、父と一緒に今日まで歩んできた。
面白いお話は、1人の男性を取り合うという恋の物語を描いた「恋のダブルブッキング」をギャランティーク和恵さんのデュエットでミニスカートをはいてコンサートしたこと。「舞ちゃんは大根足?を隠すために着物を着ているとばかり思っていたけど、大根足ではなかった」と驚くファンもいたとか。
今、新曲の「出雲雨情」に力を入れている。好きな2人が別れようとして選んだのが出雲。なんで出雲かというと、本当は別れたくないという深い女心を感じる場所だから。男性が最終列車でドアが閉まるのに「行くな」と抱きしめる。そんな2人の深い結びつきがいとおしく感じられる。その「出雲雨情」を大熱唱して最終ステージを感動の歌声で見事に飾った。
最後は全員がステージに上がり、各自感想を述べたあと、「さようなら」と手を振りながら、観客との別れを惜しみつつ、心に残る感動的な演歌まつりが幕を閉じた。