◆山本譲二(テイチクエンタテインメント)とパク・ジュニョンの師弟コンビによるディナーショーが、2013年11月5日、大阪・梅田の新阪急ホテルで開かれ、昨年を上回る250人が詰めかけた。メインの〈ジョージコール〉を打ち消すかのように、最前列に陣取ったパク・ジュニョンの女子応援隊・ジュニョンガールズによる「ジュニー ~ !」の大きな声援が会場に響き渡った。
ふたりによるディナーショーは今年で2回目。会場のホテルでは直前に発生した一連の騒動後初めてのディナーショーだったが、前年を上回る250人のファンたちが集まった。とりわけジュニョンガールズは前回を上回るパワーを発揮して、色とりどりのLEDライトなどを振ってお目当てのパク・ジュニョンと山本譲二に声援を送っていた。
オープニングはジュニーの前作「チャラ」。「こんばんは~。お会いできて光栄です。楽しんでくださ~い!」と呼びかけると、会場からは〈ジュニ~!イェ~ッ !〉と一斉に大声援が飛び交う。
ジュニーが「きょうの特別ゲストのボクのアボジ山本譲二さんです」とおどけて見せると、会場は笑いの渦。
ジュニーにとって山本は日本での歌手デビューのきっかけを作ったとともに、歌の師匠であり、所属事務所の社長でもある。
山本はショーではそれらを度外視して〈2人でひとつにする〉ことに徹し、デビュー2年目の若いジュニーを引き立てる演出を随所に見せたていた。
ジュニーはデビュー曲「愛・ケセラセラ」、今年9月に出したばかりの新曲「嘆きの雨」といったオリジナル曲を歌うとともに、ジュニーの優しい性格を感じさせるようなスローバラード「ありのままでそばにいて」をピアノ伴奏で
歌うと、会場からは愛しい人を見つめるような眼差しで〈ジュニーコール〉の連呼。
さらに韓国ドラマ「イ・サン」のテーマソング「約束」と韓国では〈歌手の王様〉と呼ばれ、日本でも紅白歌合戦出場歴もあるチョー・ヨンピルの「窓の外の女」を韓国語で披露した。
ショーでは愛弟子のジュニーを盛りたてる役に徹していたかのような山本だが、来年は歌手生活40年を迎える。ステージで大ヒット曲の「みちのくひとり旅」や「旅の終わりはお前」を歌うと、客席からは大きな拍手が沸き起こり、ミリオンセラー歌手の面目躍如。さらにギターの弾き語りで「花染められて」「時は流れても」といった普段はあまり歌わなくなったという楽曲も2曲聴かせると、会場からは「ジョージ~!」の掛け声も。ジュニーが山本のギター伴奏で「石狩挽歌」を歌い、さらに「演歌兄弟」を2人で歌うなど、会場いっぱいに笑顔をふりまいて師弟のコンビネーションぶりをみせた。
さらに最期に「愛・ケセラセラ」を山本とジュニーが一緒に歌って、ジョージ、ジュニーの大コールを背に、2人のディナーショーは幕を閉じた。
ディナーショー終了後のパク・ジュニョンとの一問一答
― 去年に続いて山本譲二さんとのディナーを終えた印象は。
ジュニー 本番はリハーサル通りに進まなかったところもありましたが、ファンの皆さんに見守られて胸がいっぱいになりました。去年以上に皆さんが、アボジ(山本)とのジョイントに期待してもらっていたようで、コンビネーシ
ョンの良さをどのように感じてもらえるかに力を入れました。
― 譲二さんとのジョイントはほかでも見られるのですか。
ジュニー 一緒のステージはほとんどありません。年に一度、大阪新阪急ホテルだけです。これからも毎年やりたいですね。あっ、そうそう、今年12月22日にはヒルトンホテル東京でも、初めてジョイントディナーショーを予定しています。
― 一緒にステージを務めて、どのようなところが勉強になりますか。
ジュニー 一から百まですべてですね。しゃべり方、動き、歌唱時の姿勢など、一つひとつが見逃せないことばかりです。普段は1人でキャンペーンをすることが多いので、独りよがりになりがちですが、こうして一緒にステージに上がることで、忘れかけていた大切なことを思い出させてくれます。
― きょうは演歌のこぶしを回すところもありましたね。
ジュニー 冷やかされましたよ。他のライブでも演歌を歌うことはありますが、やはりアボジの歌とは全然違いますから(笑)。
[山本譲二 オフィシャルサイト]
http://go-go-george.com/
[パク・ジュラョン オフィシャルサイト]
http://www.go-go-juny.com/