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 デビュー20周年を迎えているキングレコードの市川由紀乃が、2013年7月26日、大阪市内で最新曲「風の海峡」の購入者プレミアムイベントを開いた。「風の海峡」は彼女が得意とする海峡ものシリーズで、今年2月27日に発売以来、すでに販売枚数も4万枚を超えている。
 購入者の中から応募のあった2000人の中から抽選で選ばれた50組100人が招待された。
 この日、前作の「桟橋時雨」や最新曲「風の海峡」を歌った市川は、17歳でテイチクからのデビュー曲「おんなの祭り」、キングレコード移籍第一作目の「一度でいいから」といった珍しい楽曲も披露。
 15歳でNHKのど自慢に出演してチャンピオンになったときのビデオなど、初公開映像も紹介して、集まったファンたちを喜ばせていた。
 市川は8月21日に、書下ろしのオリジナル曲「命炎(いのちび)」「女いちりん」の2曲と、「緋牡丹博徒」(東映映画「緋牡丹博徒」主題歌)などカバー曲4曲を収めたアルバム「凜〜女任侠伝」を発売する。この日はその収録曲の中から、「命炎(いのちび)」を歌って、任侠ものといった彼女の新しい一面を披露した。
 アルバムにはこのほか、美空ひばりの「残侠子守唄」や高倉健主演の映画「昭和残侠伝 唐獅子牡丹」の主題歌「唐獅子牡丹」(高倉)、梶芽衣子の「修羅の花」(東宝映画「修羅の花」主題歌)が収録されている。
 初回盤のジャケットは半身に構えて仁義を切るポーズの市川の写真に、パックには牡丹の花が浮かび、タイトルの「凛」の文字が大きく書かれているなど〈任侠〉の雰囲気を存分に感じさせている。
 任侠は日本人のDNAに潜んでいる義理や人情でもある。その心を今の日本人に届けるだけでなく「世界へもアピールできる作品になればうれしい」(市川)と夢は大きい。
 市川は、細川ガラシャなど戦国時代を生きた6人の女性たちを歌ったアルバム「決定版 戦国女絵巻」(11年)とともに、このニューアルバムでは自分自身を飛び越える次へのステップアップを考えている。
 控えめな性格という彼女であるが、イベント後の囲み取材では「同年代の歌い手さんが多い中で、人の目にとまり、勝ち残って行けるように、しっかりと前を向いて歩いていきたいです」という眼には、競争に勝ちたいという強い意思を感じさせていた。  プレミアムイベンは、ニューアルバムの発売日の8月21日に東京・赤坂のSUBIR SEA BLUE(シュビアシーブルー)でも開かれる予定で、やはり50組100人が招待される。
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