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杜このみ 新曲「のぞみ酒」発売記念歌唱キャンペーンが3月23日、犬山キャスタで盛大に開催された。
 午後3時30分、待ちに待った杜このみがステージ右袖から「皆様、こんにちは」と笑顔を振りまきながら現れた。ステージに上がると、「杜このみと申します。『初恋えんか節』から聴いて下さい」と挨拶して熱唱。「初恋えんか節」は、新曲「のぞみ酒」のカップリング曲で、“おけさあいやと”から始まる民謡調の演歌。細川たかしを彷彿させる歌いっぷりは師匠 細川たかしの愛弟子だからだろうか。民謡出身のアーティストは、声の張り、声の伸びがとても素晴らしい。
 歌い終わると、熱烈なファンからお菓子を差し出されて、ニッコリ笑って「ありがとうございます」と受け取った。その笑顔がとてもか可愛らしい。そして、「新曲を聴いて下さい」と「のぞみ酒」を熱唱披露。歌詞の「酔えば酔うほど」、「いくら好きでも」、「いつしかしあわせ」の出足の曲調に変化がみられたのがとてもたまらない。それにしても楽曲名の「のぞみ酒」は、「このみ酒」にした方が、杜このみの「このみ」と駄洒落になるから面白かったのではないだろうか。1コーラス目が「こころ酒」、2コーラス目が「このみ酒」、3コーラス目が「のぞみ酒」。想い届かず叶わなかった恋の寂しさを、お酒で紛らわしている歌だけれど、やはり「のぞみ酒」の方が哀愁を漂わす一番の言葉なのかも知れない。
 杜このみは、昨年の5月22日にテイチクより「三味線わたり鳥」でデビュー。昨年末の日本レコード大賞では新人賞を受賞。出身地は北海道札幌市。4才から民謡を習い始め、小学校6年生のときに、江差追分全国大会 少年少女の部で史上最年少で優勝。その後も日本のいろいろな民謡を覚えたいと東北や九州方面の民謡にも挑戦。将来は民謡の先生になって小さな子供達に民謡を教えていきたい、それが夢であったが、高校3年の時に出演したNHK「それいけ!民謡うた祭り」で、偶然にも細川たかしの目に止まり、「民謡は日本人の心の故郷。その民謡も勉強しながら演歌の世界にもぜひ挑戦して欲しい」と言われ、演歌の世界に飛び込んだ。
 杜このみは、「私は史上最年少で優勝することができました。」と紹介した時に、会場から反応がなかったので、自ら大きな声で「拍手ですよ!」と言って拍手を要請、「すみません。こんな性格で」と言い返す喋りが側で聴いていてもとても痛快であった。元気のいい堂々とした物怖じしない人柄は細川たかし師匠譲り。きっと年々師匠色に染まってきているかも。
 杜このみは師匠から学ぶことが沢山ある。師匠の食事は炭水化物を抜いて肉が多い。師匠はマイクを離してもきちんと声が拾われている。そんな師匠を真似たい。また杜このみは音楽をやっていて良かったと語った。音楽をやっていたからこそ、日々新しい出会いがある。小学校4年生のときにブラジルで日系のケアハウスを回っていたときに、涙を流して歌を聴いて下さった方、「勇気をもらったよ」と言って下さった方、そんな方々と出逢えて一生音楽をやっていきたいと思った。
 高校生の時にはフィンランドで公演。昨年はニューヨークで民謡のコンサート。海外の皆さんが民謡を聴いて、「なんて素晴らしいんだ!ブラボー」と言って下さったのは、日本人として誇りに感じた。日本の音楽は世界各国に通用するんだ、音楽に国境はないんだ。これからも音楽に秘められた力を感じながら一生懸命がんばっていきたい。そして演歌・歌謡曲の発展に努めていきたい。
   「このみ」コールと渡り鳥が飛んでいく振り付けの練習を行った後に、会場から大きな手拍子で迎えられて「三味線渡り鳥」を大熱唱。この歌はノリがいいのでとても楽しかった。
 細川たかしの「浪花節だよ人生は」、のあとは、しっとり演歌の「矢切の渡し」も大熱唱。
 最後は、再び新曲「のぞみ酒」を大熱唱し、会場から「ブラボー!」の大きな声援が飛び交った。
 細川たかし師匠を乗り越え、日本の演歌、歌謡界をリードしていくエンタテイメントな歌手に育って欲しい。
《杜このみさんからお知らせ》
4月から文化放送『走れ!歌謡曲』木曜のパーソナリティを務めさせて頂くことになりました‼ 他の曜日のパーソナリティの方や、スタッフの皆様と力を合わせて頑張りますので、是非是非応援宜しくお願いします‼
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