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 石井聖子の誕生日である9月20日に「石井聖子 アルバムリリース記念ライブ」がアスナル金山で行われた。夕刻にもかかわらず大勢の観客が詰めかけて、石井聖子の透き通った綺麗な声にすっかり聴き入ってしまった。
 17年前のデビュー曲「ANNIVERSARY」、コロムビア移籍後初のミニアルバム収録の「片想い」(浜田省吾)、2011年に日本コロムビアより発売した「この駅・・・で」、今年7月24日に発売した新曲「マラケシュの人形芝居」を熱唱披露して会場を大いに沸かせた。
【インタビューさせていただいて】
 興味深いのは1stアルバム「Anegelophany」のほとんどの楽曲が石井聖子が好んで聴いていたシンガーソングライターの方々に作詞・作曲していただいた曲で、その方々の独自の世界の作品を歌いこなしていた点。また5thアルバムのカバー曲が全て男性ボーカルの楽曲である点。オリジナル曲に勝る曲はないとした上で、特にジャンル分けをすることなく様々な曲を聴きアレンジして歌う。こんな風に唄うとこんな色合いになるけれどどうかしら、温度差が違うかもしれないけど、こんな風にして歌ってもステキじゃないかしらとか曲をあれこれアレンジして楽しむ。そしてリスナーもこんな風に唄った曲もいいよねとかその曲の面白さに改めて気づいてくれる。女性が男性ボーカルの楽曲を聴いているとそのまま流れてしまうことも、女性が唄うと、改めて男性はこんな風に女性を見ているんだと発見することがある。様々な歌にチャレンジし、様々の発見をし、様々な楽曲の面白さに気づく。結果として楽曲に対して幅が広がる。石井聖子さんの歌唱力、歌唱表現はそんなところから育まれて成長していったのではないでしょうか。これからもますます磨きがかかってさらにビッグなアーティストに育ってくれるでしょう。
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