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シンガープロ

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月刊シンガープロ
 第1回シンガープロふれあいライブが、特別ゲストに走裕介さんをお招きして、プロ歌手25名を含む参加者で、9月13日、犬山ローレライ麦酒館に於いて盛大に開催された。
 走裕介は、プロ歌手、一般出場者の熱唱が終わってからの夕方に登場。
 まずはデビュー曲「流氷の駅」から。さすがNHK歌謡コンサート出演歌手は格段の歌唱力。走裕介の歌いっぷりは、広大な景色が目の前に広がっていくようなスケール感を感じる。
 2曲目は走裕介セカンドシングルの「呼人駅」。 走裕介は、北海道網走の出身。呼人駅は網走駅のひとつ手前の無人駅で、楽曲「呼人駅」は、そこを舞台にしている。網走刑務所で勤めを終えて帰ってくる男性を呼人駅で待つそんな女性の気持ちが綴られている。
 走裕介は、2009年4月1日、日本コロムビアより「流氷の駅」でデビュー。今年5周年を迎え師匠の船村徹氏から、記念曲「夢航路」が贈られた。 たきのえいじ作詞、船村徹作曲のまさに走裕介5周年にふさわしい楽曲。
 「夢航路」は、男性が主人公で、自分の夢を叶えるために人生の航海に旅立つ。その先々で心の中の思いをひもといてみたり、またあるときはお酒をのみながら故郷を思ったり、でもなかなか叶わない夢に もがきながらも果敢に前に向かって突き進むという歌で、走裕介は、「僕自身にも重なる部分があると感じている。船村先生から『5年間よくがんばった。そしてこれからもこの曲で、がんばっていけよ』とそんな贈りもののような感じている」と語り、「夢航路」を絶唱。
 走裕介は、24才まで網走に住んでいた。小学校の5年生までは2学年が同じ黒板、同じ先生のもとで勉強していたが、6年生になって、地域の5つの学校が合併し、ひとつになったため、初めて同級生ができた。6年生になって同級生が12人になり、合奏をやるということで、打楽器と出逢った。これが本格的に音楽に取り組むきっかけとなり、11才からドラムを始め、バンドを組んだ。高校生になると、今度は歌を歌うのが楽しいと感じるようになる。このまま音楽の道に歩むことができたたらいいなと漠然と思っていた21才の頃、 NHK BSの番組「日本縦断カラオケ道場」に出演。そのときのジャンルは、ポップスで、藤井フミヤ 『Another Orion』、 山田晃士さんの「ひまわり」を歌唱して優勝。その後、網走の隣の北見市で行われたカラオケ大会に出場。なんと主催の先生と船村先生が知り合いで、その方から、「そんなに歌い手になりたいのだったら自分の歌を録音したテープを船村先生に送ってみたら」とアドバイスを受け、それが縁で内弟子になる。
 船村氏の内弟子になり、10年間お世話になったが、歌のレッスンは一度もなかったとのこと。
 走裕介は、「船村先生の父親が獣医であった影響かわからないけれど、船村先生は、動物にも好かれる先生で、野良犬とか野良猫が庭にやってくると、『この猫がかわいそうだから飼ってあげなさい』と言われて、シャンプーしてあげたり、病院にも連れていってかわいがった。 それから何年かして、今度は、鶏が庭にやってくると、『走くん、この鶏を飼ってあげなさい。』と言われ、鶏にシャンプーしてあげたりしてかわいがった。歌のレッスンはなかったけれど、そんな先生のやさしさをいただいた10年であったような気がします」と語った。
 船村氏は、弟子たちをどこに出しても恥ずかしくない人間に育て上げることをモットーにしている。人として一人前であること、どの世界でも通用する人間であること、人の心がわかる人間であること。そうでなければ人の心に響く歌は歌えない。その思いで何十年も、内弟子という形を取り、多くの歌手を送り出してきている。
   デビュー5周年記念のアルバム 走裕介シングルコレクションの中から2曲「雨の夜あなたは帰る」と「 男と女の破片」を会場を回りながら、ニコニコを笑顔を振りまきながら熱唱し、会場を大いに沸かせた。
 船村氏には、たくさんの弟子がいる。トップは北島三郎、鳥羽一郎。 今年の6月15日に船村氏は、出身の栃木県から県の表彰制度で最高位とされる「名誉県民称号記」を授与。鳥羽一朗さんが船村師匠にお祝いに記念品を贈呈。  鳥羽さんは三重県鳥羽市出身だから「鳥羽」。僕は網走出身だから「走」。あやうく「網走裕介」になりそうでした。船村先生からそう名付けていただきました(笑)。
 さて、鳥羽さんの贈ったお祝いの品は、アコヤ貝で船村先生の家紋を描いて、その回りにパールが二重で飾られている特注品。
 走裕介は、鳥羽一郎、静太郎、天草次郎の4人でお金を出しあい、お祝いの品ということで、栃木に趣き、先生に贈呈。船村先生は大変喜んで下さったとのこと。
 鳥羽一郎デビュー曲「兄弟船」と船村徹氏の出世作 「別れの一本杉」を熱唱。
   最後は、宮路オサム「風来ながれ唄」を絶唱。「風来ながれ歌」は、人の心がしんみり伝わってくる味深い歌。走裕介がこの歌を最後に選んだのは、この歌が気にいっていることの表れだろうと思うけれど、やはり船村徹氏の優しい人柄に触れた影響があるかもしれないと感じた。
 見学の方も、歌われた方も、踊られた方も楽しく過ごすことのできた素晴らしいオンステージであった。
    〈お知らせ〉
10月18日(土)、10月25日(土)、午後4時5分からNHKラジオ第1放送の番組「 ふるさと自慢うた自慢」に出演。ぜひ聴いて下さい。
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5等以下は割愛。
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