トップページシンガープロ今までに発行してきたシンガープロ一覧表

~彩琳(さいりん)と楽しむ~
納涼 暑気払いカラオケ&彩琳歌謡ショー
2014年7月21日(月) カラオケしおさい(愛知県江南市上奈良町緑72番地 TEL:0587-56-5720)
主催:彩琳同志会 企画:倉知 勝 協力:台湾料理 味味臻 MI MI CHEN司会:堀田利夫(作詞・作曲家)
   納涼 暑気払いカラオケ&彩琳歌謡ショーが7月21日、カラオケ・しおさいで盛大に行われた。
 作詞・作曲家の堀田利夫は、今から50年前 橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦の3人が「御三家」と呼ばれて爆発的な人気を集めていた時代に歌手デビュー。以来ずっと歌手として活動していたが、7年前に彩琳と出逢い、最近では作曲に専念。それも彼女の夢を叶えてあげたいからの想いから。一方、彩琳は、堀田利夫の代表曲「台北の夜」に感銘して恩師として慕うようになった。そして堀田利夫は台湾を離れひとり日本にきた彼女に何かしてあげたいと、デビュー曲「我愛你 あなただけ」を始め全12曲の楽曲を提供。
 彩琳同志会の歌唱ショーは、そんな堀田利夫の挨拶から始まった。
 本日は、倉知 勝さん始め皆さんに素晴らしい会を開いていただきありがとうございます。心より感謝申し上げます。昨年11月発売の新曲「台湾海峡」が大変好評です。 最後まで彩琳は一生懸命唄いますのでよろしくお付き合いのほどお願い申し上げます。
   盛大な拍手で迎えられて白いドレス姿の彩琳がステージに上がると、丁寧にお辞儀し、デビュー5周年記念曲「台湾海峡」を大熱唱!
   彩琳には3つの夢がある。2つの夢は実現したが、残る1つの夢は皆様の多大なお力添えが必要との事。
● 夏の祭典で、やぐらの上で歌いたい。この夢は今年の夏、名古屋栄で行われるイベントに出演予定。
● レコード店の店頭でサイン会(キャンペーン)を行いたい。この夢も3年前に実現。
● NHKの歌謡コンサートに出演したい。歌謡コンサートは台湾と同時に放送されるので、台湾で見守っている母にテレビを通じて見てもらえる。これが私にできる一番の親孝行。
   彩琳は「縁とは不思議なもので、皆様との今日の出逢いをこれからもずっと大切にしていきたい。皆様からの拍手は大きな励みになり、ものすごく嬉しい気持ちになる」と素直に語った。
   台湾海峡のカップリング曲「北のしのび逢い」を熱唱すると、 せっかくですからと言って、山口淑子の夜来香 (イエライシャン)、欧陽菲菲の「雨の御堂筋」、テレサテンの「空港」を熱唱。
   彩琳は興味深い話をしてくれた。
 私のお爺さんもお婆さんも両親も日本の文化が大好き。
 台湾が日本の植民地だった頃は、戸を開けっ放しで寝れるほど治安が良かったが、今の台湾政府は、そんなわけにはいかない。日本の文化に憧れた両親の元で育てられたので、日本語を一生懸命に勉強。まさか今の仕事に生かされることになるとは・・・。
   ここで疑問は、台湾は日本に植民地化されていたのに、何故親日家が多いのか?
  ● 近代的な政策を打ち出し、抵抗運動が徐々に鎮静化したあと、台湾を植民地にした日本は、この地に多額の税金をつぎ込み、アヘン患者を減少させ、発電所を造り、義務教育を徹底。「日本のおかげで台湾は経済的に発展。今の台湾があるのは、日本のおかげ」と感じる人達が今でも数多い。
  ● 反日教育が行われていない。
  などが理由らしい。現在の尖閣諸島の問題もあるから一概にあてはまるわけではないが、彩琳が親日家であるのは間違いない。
   堀田敏夫が彩琳に「最近日本語が上手になったね。」と褒めると、彩琳は、「先生からいただいた曲はちゃんと理解して心を込めて歌いたいから、分からないところは、自分で調べたり、いろいろな方から教えて頂き、それが勉強になり、理解できるようになってとても良かった」と答えていた。
 彩琳の父親は亡くなったが、生前、村田英雄の王将をよく唄っていたらしい。母親は、千昌夫の「北国の春」をよく唄っているとのこと。
   彩琳はレコード会社を昨年、日本クラウンからウェブクウに移籍。ウェブクウの会長は渡哲也さんで、彩琳が「くちなしの花」が大好きであることを知ると、とても喜んで下さったとのこと。彩琳は読めない漢字にはルビを振って、歌詞を覚えている。
   最近嬉しかったことは、レコード店での店頭キャンペーンで、「涙のエアポート」を唄いだしたら、ファンの方から、「あなたが唄っていたの!」と言われて感激。彩琳が出かけなくても歌が勝手に一人歩きしていることがとても嬉しかった。
   「涙のエアポート」のカップリング曲「この愛いつまでも」を熱唱したあとは、デュエットコーナーで、今度は赤いドレスに着替えて、お客様と代わる替わる楽しんだ。
 坂本冬美の「ふたりの大漁節」をお客様のエンヤードットの大きな掛け声の中で、また、お客様からのリクエストで岩本公水の「演歌はいいね」も続けて熱唱。
   <新曲にまつわるエピソード>
   彩琳がデビューしてからの11曲すべては堀田利夫が作曲・作詞した曲だが、今回の新曲は、坂口照幸さんが作詞。
 最初、坂口先生から「彩琳はどういう歌を書いて欲しいですか」と言われて、「軽快な歌」と答えると、「彩琳は哀愁があるから切ない唄がいい」と言われた。それで先生に「今度こそ、先生の曲にかけていますから、もしこの歌でだめだったら、台湾海峡に飛び込んで死にます」と言ったそうで、「それならわかった!」という事でこの新曲「台湾海峡」が生まれたという実に面白いエピソード。
   堀田利夫のヒットナンバー堀田利夫のヒットナンバー「台北の夜」も「台湾海峡」も台湾の女性が日本の男性に惚れているので姉妹曲であるが、「台湾海峡」では女性が日本を訪れている点が異なる。台湾から見て北に位置する彼のいる日本を見たい。そんな切ない思いが綴られている。
 最後に「台北の夜」続投曲の「台湾海峡」を魅力あふれた歌唱力で大熱唱し、お客様は盛大な拍手を送って彩琳と別れた。とても実のある楽しい彩琳同志会の歌謡ショーであった。
月刊シンガープロ 月刊シンガープロ注文用紙シンガープロ