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 山口瑠美 新曲「雨の錦帯橋」発売記念キャンペーンが犬山キャスタで6月29日に行われた。
 日本三名橋のひとつ錦帯橋(きんたいきょう)は、山口瑠美の出身地である山口県岩国市の錦川に架かっている五連の反りが特徴の木造アーチ橋で名勝に指定されている。江戸時代、岩国城と城下町をつなぐ橋は、錦川の洪水により、たびたび流失していたので、洪水に耐えられる橋を建造したいということでアーチ橋になったと言われている。
 さて、キャンペーンは「るみちゃん!」の大きな掛け声から始まり、大きな掛け声と盛大な拍手で迎えられ、ステージで丁寧にお辞儀し、歌い始めるやマイクに音が入らない。生だからたまにはこんなことも。でもそこはそこ、かわいらしい声で、「暑い中、たくさんのお客様にご来場いただきありがとうございます。それではマイクも入りましたので、まず1曲目は新曲『雨の錦帯橋』をお届けします。」と挨拶して、「雨の錦帯橋」を熱唱。もの悲しいイントロと雨が追い打ちをかける錦帯橋での男女の悲しいドラマは、胸にじわりとくる悲恋の歌。泣けてきた観客は、思いっきり手を叩き、「るみちゃん!」と大声援を送る。
  歌い終わると、山口瑠美はかわいらしい語り口で、いろいろお話してくれた。
○ 犬山の皆さんに会えるのを心待ちにしていた。
○ 私は錦帯橋のすぐそばで生まれ育ち、橋の下を流れている錦川で昔、よくパンツ一枚で水遊びしたことがある。
  以下 山口瑠美のお話から
  《デビュー15年目》
 私は、13才の頃、全国美空ひばりコンクールで初代グランプリをいただいて、それがきっかけで15才の頃、ついこないだですけど(爆笑!)、作曲家:市川昭介先生の門下に弟子入り。 そして1999年、皆さんご存じの曲でデビューしたんですよ。何かっていうと、水戸黄門。私は三代目の佐野浅夫さんのときにドラマ出演させていただいて、あの有名な曲「人生楽ありゃ苦もあるさ」(音頭水戸黄門あぁ人生に涙あり)でデビューしたんです。そんなわけで今年は7月でデビューまる15年を迎え、もうすぐ16年目に入るといった記念の年なんですね。
  《新曲発売は、皆様の応援のお陰》
 今は、CDが売れなくて音楽業界が不振なんですね。そんな時代に年に一回、新曲を出させていただくのは本当に奇跡的なことなんです。今回新曲いただけたのは応援して下さった皆様のお陰です!
  《父との約束》
 私は一人っ子なんですよ。女の子でしょう。またちょっとかわいいじゃない? 「本当にかわいい!」と会場から大きな声が!「うそ!」と山口瑠美。
 それで15才で東京に一人で行くのを父が「一人じゃ行かせれん」と母と二人で東京に。田舎を出るときに「絶対に成功するまで田舎に戻ってくるな!」と父と約束しました。その約束のお陰で私は田舎をでて約20年一度も実家に戻れていません。父とは年に一回しか顔を見ないまま、そうこうしていると昨年、父は遠いところに旅立ってしまいました。突然であっけなくてね。わたしは娘としては本当に親不孝してしまったと後悔しています。そんなわたしの気持ちを察してか察せずかはわかりませんが、たまたま今回故郷の曲が巡ってきたんです。不思議なものですね。この曲が1年早かったら、父に喜んでもらえたと思いますが、それはそれとして、これから30年、40年と歌い手として、父との約束を果たすことができれば、それを誇りにできると思います。
  《故郷の両親に捧げる歌》
 私の作品の中で一曲だけ故郷の両親に捧げた歌があります。この曲のタイトルは「母だより」という曲なんですけど、なんと編曲家はついこないだ亡くなられた池多孝春先生。(今年6月12日逝去。1968年編曲家デビュー。美空ひばりさんの「好きなのさ」、北島三郎さんの「与作」、中村美津子さんの「河内おとこ節」など2000曲以上のアレンジを手掛けた。)「母だより」が先生との最後のお仕事になりましたが、この曲は思い出が強いので犬山の皆さんにぜひ届けたくて歌わせていただきますと笑顔を振りまきながら、軽やかな振り付けを交えながら「母だより」を大熱唱。やさしそうな手と顔の表情から心を込めて歌っているのがわかる。一生懸命聴いてる小学校のお嬢ちゃんもいて、子供ながら、歌の命が伝わってきたのでしょうか。  新曲のカップリング曲は「花の夜」。愛するあなたと私の間にはとっくりとおちょこが一つずつあって、二人でさしつさされつつ幸せなお酒を酌み交わしている。まさに幸せ演歌。ファンの中には心が安らぐと専ら評判で、「こんな日が夢でした」のフレーズがとても覚えやすくて通信カラオケにも入っているので、よく歌われている。
 「『雨の錦帯橋』で故郷に錦が飾れるように、そして愛知の皆さんにもっともっと知っていただけるように頑張ります。それではお届けします」と、最後に再び「雨の錦帯鏡」を大熱唱。  歌い終わると、大きな拍手が鳴り響き、会場から「るみちゃん またね また来てね!」と、別れを惜しむファンの大きな声が飛んできた。山口瑠美は多くの皆さんに愛されている人気アーティスト。今後の更なる飛躍がとても楽しみです。
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