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シンガープロ

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月刊シンガープロ
歌う王冠 クラウンフレッシュコンサート
司会:松原敬生
出演:松尾雄史、中西りえ、桜井くみ子、花咲ゆき美、瀬口侑希、川野夏美
主催:濃尾商会 協力:日本クラウン株式会社 2014年9月1日(月)
日本特殊陶業市民会館ビレッジホール(名古屋)
   濃尾商会主催の「歌う王冠 クラウンフレッシュコンサート」が9月1日(月)、日本特殊陶業市民会館ビレッジホールにて開催された。
 司会は、自称 演歌アナウンサーの松原敬生さんで、巧みな語りでコンサートを大いに盛り上げた。
  出演者6名がステージに立ち、まずはそれぞれが挨拶。
松尾雄史:久々に名古屋にきました。応援よろしくお願いします。
中西りえ:久しぶりに地元に帰ってきました。がんばります。
桜井くみ子:朝から肉を食べてきました。元気一杯に歌います。
花咲ゆき美:心を込めて精一杯歌わせていただきます。
瀬口侑希:フレッシュに選ばれて光栄です。
松原さんから早速「瀬口さんはフレッシュと言われると抵抗があったんですか?」と突っ込まれ、「少し抵抗がある年頃になってきました。(笑)」と答えた。
川野夏美:「私は、フレッシュという言葉になんの抵抗も覚えません。(笑)元気一杯に歌いたいと思います」と力強く宣言。
  〈松尾雄史〉
 スタートは黒一点の松尾雄史から。「こんな女でよかったら」を堂々とした歌いっぷりで熱唱し、7月16日が誕生日で23才になったと報告。昨年は芝居にも挑戦し、松原さんから「歌とお芝居、俳優として活躍されるんじゃないでしょうか」と紹介されると、場内大拍手。
 新曲「北斗岬」が大ヒットしたら石碑を建てたい。北海道に北斗市があるが、歌の内容に合わない。何故かというとオホーツクの海に恋している歌なのに北斗市からオホーツク海が見えないから。松原さんは、「なるほど、ちょっとそれではあいませんね」と相づちを打ち、「大ヒットさせて、歌に合致する市町村からこの歌の石碑を作らせて下さいという話しがくるようにがんばって下さい」と激励。
松尾雄史は、「はい」と答え、最後に「北斗岬」を伸び伸びと大熱唱。
  〈中西りえ〉
 まずはデビュー曲「北海男節」から。ド迫力とパワーみなぎる歌声は圧倒的。リズムに合わせて、深く膝を曲げたり伸ばしたりして歌唱。エンディングでは精悍な表情から笑みを含む穏やかな表情に変わってフィニッシュ。  三重県伊勢市出身、今日は三重からお越の皆様、ありがとうございます。お化粧一杯塗ってきましたが、緊張で汗をかいて、たぶん一番前の方は化粧が落ちているのが見えると思いますが、目を細めて見て下さい。私が細く可愛く見えますから。
 私は、父、祖父の影響で2才の頃から歌を歌っています。憧れの歌手に松尾くんと同じ2012年にデビューしました。父は中日ドラゴンズのファンで、子供の頃、優勝するとお祝いやパーティーやと夜中におこされて、ビールや餃子をお前も食え食えと言われて、こんな感じに大きく育ちました(爆笑!)。父と母、皆さんのお陰で、こうして舞台に立つことができて幸せです。
 セカンドシングル「恋力」を熱唱すると、「圧倒的な声量ですね」と松原さん。
松原:セントレアでの公開録画で、中西さんに出ていただいたときは伊勢の地元の方がねじり鉢巻きして、何台かのバスで来ていただいたという話しを聞きました。中西さんは地元の希望の星ですね。 中西:とんでもありません。三重県といったら、山川豊さん、鳥羽一郎さんとか一杯いますし、もっともっとがんばりたいと思います。
松原:今年は、三重高校が甲子園準優勝と素晴らしい活躍をしましたね。だから三重が注目のまとですよ。あなたも負けじとがんばって下さい。
中西:はい。
松原:さて、「待宵橋恋唄」はどんなイメージの歌ですか。
中西:幻の橋といいますか、好きな人がいなくなって 思い出の橋にひとり佇むそんな女性をテーマにした歌です。
松原:いくつになっても胸キュンと、ときめきを持っていただききたいですね。
  〈桜井くみ子〉
 まずは、前作の「海峡かもめ」からスタート。
 「大阪府堺市出身なのにデビュー当時からおしゃべりが苦手で、そんなところを一歩ずつ勉強しながら今年7月2日でまる6年。ここまで歩いてこれたのは、いつもご声援をいただいている皆様のお陰です」と感謝の気持ちを伝えた。
 オリジナル曲の「島椿」、「途中下車」を会場を回りながら熱唱し、昨年NHK歌謡コンサートで昭和の名曲にチャレンジして歌唱した「関東春雨傘」を会場から手拍子をもらいながら大熱唱。
 松原さんが、「ただお一人、着物姿は、いいですね。桜井くみ子さんは、クラウン45周年記念歌手」と紹介。
 さらに、松原さんは、「『関東春雨傘』はクラウン創設第一号のレコード。 コロムビアに所属していた美空ひばりさんがクラウン誕生のお祝いに贈った一曲で、クラウンから発売」と教えてくれた。
彼女は、「クラウンのステージで歌わせていただけることは本当に嬉しいです。もっともっとがんばろうと思います。」と抱負を語った。
 マイクを持つ手にハワイの花、プルメリアが。新曲「ちょっと待って下さい」を歌うにあたって、ご自身が手作りで作ってこられたとのこと。
 新曲はなんと43年前にリリースして大ヒットしたゴールデンハーフの「チョット マッテ クダサイ」のカバー曲。楽曲が持つ「清純な可愛らしさ」を活かし切るために桜井くみ子が起用された。
  〈花咲ゆき美〉
 2012年12月演歌オリコンチャート3週連続1位を獲得したヒット曲「冬の蛍」からスタート。
 「どえりゃやっとかめねぇ~」と開口一番で名古屋弁が飛び出てきた。名古屋弁を少し勉強してきたけれど、発音が少し心配だった様子。
 ふるさとは、青森県で下北半島の付け根。 デビュー当初から青森を舞台にした曲を歌ってきているが、その中でも明るくノリのいい「津軽リンゴ節」を舞台から降りて握手しながら熱唱。 「どえりゃいい歌でしょう!」と自ら名古屋弁で賛辞。
 舞台に上がり、「25才でデビューして9月8日の誕生日がくると、ちょうど8年。私と同じ誕生日の歌手がクラウンの中に4人もいる。真咲ようこさん、千葉げん太さん、北川大介さん、そして私。こんなことは滅多になくて、不思議な縁を感じる。」と語った。
 新曲「月花香」は、チューベローズ (月下香)をモチーフにして、「下」を「花」に置き換えてタイトルにしている。花には芳香があり、チューベローズは、とくに夜になると香りが強くなる。「好きな男性に届け、届け」と夜に甘い香りを放つ色っぽい曲。そんな「月花香」を妖艶に歌い上げた。
  〈瀬口侑希〉
「夫婦つくしんぼ」からスタート。
瀬口侑希は、デビューしてから15年になるが、クラウンの先輩、村上幸子さんの残された曲との出逢いが、歌手人生に大きな収穫となった。結核を理由に浪子は離婚を強いられ、夫を慕いつつ死んでゆく浪子と海軍少尉川島武男男爵との悲しい愛の物語を題材にした楽曲「不如帰(ほととぎす)」。「そんな曲を頂き、いろいろなことを学び感じた。先輩の思いを乗せて夢に向かってがんばっていこうと思った。心に沁みる名曲はいつも本当に感動を覚える。 一生懸命歌って、皆さんにかわいがっていただいて、明日へのヒットを目指してがんばりたい」と抱負を語った。
 現在、瀬口侑希は、NHKのテレビ番組『コロッケぱらだいす ごきげん歌謡笑劇団』に出演していて、10月9日放送予定で歌う岡本敦郎 「高原列車は行く」を舞台から降りて、お客様と握手しながら大熱唱。
 2000年4月に歌手デビューを果たし、父が何よりも喜んでくれたが、2000年8月に他界。目の前が真っ暗になるというのはこういうことだなと思ったけれど、皆さんの声援に支えられて、歌の力を信じて、歌っている。母は神戸に住んでいて、熱烈に私を応援してくれている。デビューしてはじめて母への思いを綴った歌が、7月2日発売の新曲「ふたりはふたり 」のカップリング曲「命燃ゆ」。ステキな曲で、皆さんの母への思いを重ねて聴いていただければと語って熱唱。
 前作「夢灯籠」は、重厚な楽曲で胸にじーんと響いた。
  〈川野夏美〉
 最後のステージは川野夏美。まずは平成11年のヒット曲「北海子守唄」から。
 彼女の語りは、茶目っ気たっぷりだが、筋金がぴーんと入ったように聞こえ、ひときわ大きな声で堂々としていた。
 「名古屋の皆さんは歌に情熱的な方が多いような印象を持ちます。私はデビュー当時、元気のいい男歌ばかり歌っていましたが、最近は少しずつ女性らしい歌も歌うようになりました。以前は着物を着た時期もありましたが、最近はドレスで歌うことが増えてまいりました。今日は新幹線でお邪魔しましたが、空港を舞台に好きな人を見送る切ない想いを歌いたいと思います」と語って、「女の空港」を熱唱。
 森進一さんの「港町ブルース」を舞台から降りて、川野さんご自身のストレートな歌声で大熱唱。舞台に上がると、「テレビで見たよ」とか「歌っているよ」と声を掛けられ、元気をいただいたとお話してくれた。
 新曲の「悲別~かなしべつ~」は北海道を舞台にしているが、カップリング曲の「北津軽」は青森を舞台にしている。馬に乗って嫁いでいく姉を見送る妹の気持ちを描いていていて、姉は嫁ぎ先でうまくやっていけるかしら、体をこわさないかしらとか、晴れがましい祝いの日だけど、涙がほろほろ流れる歌。そんな遠く離れる家族を思う歌を大熱唱して泣かせた。
 松原さんが、「9月10日に作家 川野夏美が誕生します。」と告知。
 13年間、カラオケファンに連載していた漫画が本になるというのである。タイトルは、川野夏美 イラスト・エッセイ 「夏美がゆく!」総集B5版サイズでなんと360ページ。お問い合わせはクラウンミュージック。
 「自分の楽屋裏だったり、普段着の自分を描いているので、私の実態がみられるような一冊です」と自ら紹介すると、松原さんが、「憧れの印税生活でございます」と茶化したので、これには思わず彼女は「ハハハ」と笑ってしまった。「そうなったら歌なんか歌っていられないわ」と言い返したら、松原さんが、「来年の1月15日までは歌ってて下さい。東海ラジオ55周年名古屋歌謡祭にあなたに出てもらわないと困りますから」と。
 松原さん、「先日、NHKのど自慢に出演していたのを見て、きれいになられましたね。『悲別~かなしべつ~』という素晴らしい歌に恵まれた自信の表れなんだろうなと思いました。」と嬉しくなるお言葉。
   架空の町「悲別」は北海道上砂川町をモデルに描かれ、ドラマのロケーションも上砂川の炭鉱施設や炭鉱住宅などを中心に描かれている。廃線になった線路を心の感情に捉えて川野夏美は見事に歌い上げている。
   それぞれのオンステージが無事に終わり、出演者全員が舞台に勢揃い。そして一言ずつ感想を述べる。
 
松尾雄史:皆さん、ありがとうございました。
中西りえ:大好きな先輩方と一緒に愛知県で歌わせていただいて、とても嬉しかったです。
桜井くみこ:味噌カツ弁当食べて帰ります。
花咲ゆき美:今日は、どえっりゃ楽しかったです。
瀬口侑希:温かいご声援をいただきすごく幸せでした。
川野夏美:熱いご声援で元気を一杯いただきました。お返しできますように精進してまいります。
 最後に北島三郎さんの「まつり」を会場の皆さんと大合唱。こうしてこの楽しいラウンフレッシュコンサートに出演された方たちは、これからの演歌界に期待と希望をのせて大きく羽ばたいてくれるでしょう。
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