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キングレコード歌謡祭
2014年4月17日(木)
日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
主催:株式会社濃尾商会
協力:キングレコード株式会社
出演:角川博 市川由紀乃  水田竜子  永井裕子  井上由美子  パク・ジュニョン 司会:松原敬生
 キングレコード歌謡祭が4月17日に日本特殊陶業市民会館ビレッジホールで盛大に開催された。
 東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」のイントロが流れてきて緞帳があがると、左からパク・ジュニョン、永井裕子、市川由紀乃、角川博、水田竜子、井上由美子が現れて盛大な拍手。そして6人のアーティストは歌詞カードを手に心温まる歌「花は咲く」を爽やかな歌声と笑顔で合唱。
 司会は、演歌アナウンサー、またの名を「東海の裕次郎」と自称している松原敬生氏。「一言ずつご挨拶いただきます。パク・ジュニョンさんです」と紹介すると場内から盛大な拍手と歓声が鳴り響き、「かなり茶色い声が飛んでおります」と茶化すので大爆笑!井上由美子は「一番ちっちゃい井上由美子です」、永井裕子は「二番目に小さい永井裕子です」、一番背の高い市川由紀乃と水田竜子は「背の高い仲間同士でがんばります」、そして角川博は「三番目に小さい角川博です(笑)。最後まで楽しんで下さい」と挨拶。
 松原さんは、「パク・ジュニヨンの名前は12と4だよ」と角川博さんから教えてもらったと明かし、「パク・ジュニョンさんはハグ・ジュニョンというくらいハグする人で、女とみればすぐハグする。4人の女性の中でハグされた人?」真っ先に角川博が手をあげ、水田竜子から「違うでしょう!」と揶揄される。女性アーティストは4人ともハグされていないことがわかり女性でないことに。さらに松原さんは角川博に「永井裕子さんはパク・ジュニョンさんにハグされるより角川博さんにハグされた方が落ち着く」と伝える。角川博は「ジジイに?」とはぐらかし会場共々大爆笑。こんな面白いオープニングからまずは角川博が複雑な女性の気持ちを綴った名曲「女のきもち」を大熱唱。3番目の最後の歌詞「あなたが好きよ」を「名古屋が好きよ」と言い換えて歌い大歓声。それにしても声の伸びが飛び抜けて素晴らしい。そして永井裕子が「菜の花情歌」、水田竜子が「雪の細道」、日本の歌謡界に新しい風を起こしたパク・ジュニョンが会場後部扉から現れて「愛・ケセラセラ」、井上由美子が「名も無い道」、市川由紀乃が「命灯」と一人ずつ熱唱。
 ヒット曲コーナーでは「走れ歌謡曲」のパーソナリティーを10年間務めた井上由美子が「暖め鳥」、パク・ジュニョンが「チャラ」、市川由紀乃が「桟橋時雨」、永井裕子が「そして・・・雪の中」、水田竜子が「紅花の宿」をそれぞれダイナミックな歌声で熱唱披露して観客を魅了。
 カバー曲コーナーでは、パク・ジュニョン、なでしこ姉妹(永井裕子&井上由美子)、ビューティー・スルー(市川由紀乃&水田竜子 ※メンバーの小村美貴は休養中)が、カバー曲をそれぞれ熱唱して会場を楽しませてくれた。昭和の歌謡ポップス「恋のシャンソン人形」はミニスカートを期待したが、市川が着物で、水田がドレスで華麗な踊りを繰り広げながら熱唱。 なでしこ姉妹はとても背が低く、ビューティー・スルーは逆にとても背が高い。ジュニョンは松原さんから「ジュニョンくん、背の高い女性と背の低い女性と・・・?」と問いかけられて困惑。そしたら「・・・共演ですよ」と天地がひっくり返る言葉が返されて場内大爆笑。
 角川コーナーでは、きらびやかな衣装で登場した角川博が面白いトークで会場を大いに盛り上げた。「蜻蛉の恋」、美空ひばりの物真似で「悲しい酒」、テレサ・テンの作曲を手掛けた三木たかし作曲「おまもり」、名曲「伊豆の雨」を熱唱。
 震災のあと、たばこをやめて太ったがダイエットして痩せ、さらに声量が出るようになった。昨年還暦を迎え、同世代の人たちに元気が与えられるよう頑張っていきたいと語り、場内から盛大な拍手。
 新曲コーナーで、松原さんがパク・ジュニョンに「日本に来て大好きな言葉は何ですか。」と尋ねたら、「思いやり」と「心遣い」と言う。ここにパク・ジュニョンの心優しい人柄を表しているのと同時にジュニョンの人気度の高さがうかがい知れた。新曲の「嘆きの雨」は女心の切なく悲しいバラードの曲。「泣かない女はいない」という歌詞があり、永井裕子は「いつも泣いている」と返答して会場を笑わせた。
 井上由美子は「海峡吹雪」、永井裕子は「勝負坂」をそれぞれ大熱唱。 永井裕子は今年6月21日にデビュー15年目を迎え、15周年記念リサイタルが来年2月に出身地の佐賀で3月には東京の浅草公会堂で行われる。
 水田竜子と市川由紀乃はお揃いの紫色の衣装で現れた。水田竜子は北海道生まれだが、新曲「平戸雨情」は九州長崎が舞台の歌。5月18日BS日本のうたに出演予定。市川由紀乃は海のない埼玉県出身だが、海峡ものの歌が多く、最近では海峡の女王と言われている。2人の歌声はともに張りがあり、その歌声は心に響く。
 角川博は「雨の函館」を大先輩の貫禄で熱唱。圧倒的な歌唱力に盛大な拍手が送られた。
 6人の歌声を楽しんだ後、松原さんから「1人ずつご挨拶いただきましょう」と催促。
パク・ジュニョン:「ステキな先輩方と歌わせていただいて楽しかった。」
井上由美子:「今日をバネに明日から元気一杯がんばれそう」
永井裕子:「今年は15周年を迎える年。頑張って勝負の坂を登りたい。」
水田竜子:「皆様の温かい声援で、いつもよりまして力一杯歌えた」
市川由紀乃:「久しぶりに竜子ちゃんと踊れて、明日足腰痛くならないか心配。でもとても楽しかった。」
角川博:「これからもみんなでキングレコード頑張っていきます。今日来た歌い手を宜しくお願いします。」
 そしてフィナーレは、会場の皆さんと一緒に「憧れのハワイ航路」を大合唱。観客は楽しいキングレコード歌謡祭を満喫し、大喜びであった。
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