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 大城バネサは、新曲「三陸海岸」を発売以後、東北、関東、九州、屋久島等で精力的に歌手活動を展開してきたが、このたび愛知、三重、静岡においても、今回の新曲発表会を皮切りに精力的にキャンペーン活動を開始。大城バネサの力強い歌声は東海地区の演歌愛好家を魅了するに違いない。
 さて、キャンペーンは、細川たかしプロデュースの「三陸海岸」から始まった。出足から「出船だ 出船だ」と勢いが強力なので度肝を抜かれる。「三陸漁師の底力」の歌い始めで音色が変わり穏やかになる。緩急のあるメロディーで聴き惚れるが、それは大城バネサの持ち味なのか?おそらく類い稀な優れた歌唱力によるところが大きい。笑顔で歌唱している姿は自分の歌を心から楽しんでいるようだ。聴き応えのある歌は歌い手が陶酔することも一因なのでは?歌に生まれ、歌で育った大城バネサの生き様がこの歌に凝縮されている思いがした。
 歌い終わるとスペイン語で挨拶。ちんぷんかんぷんだが、すぐ日本語で「皆さん、こんにちは。アルゼンチンのブエノスアイレスからきた大城バネサです」と挨拶。
 日本語はとても難しい。やっとこの12年で皆さんとお話しができるようになり、日本の生活にも慣れてきて少し楽しくなってきた。最初は日本語が話せなくて、ショッピングで気に入った衣服を見つけても買うことができずに帰ってきてしまった、などのエピソードもお話してくれた。
 バネサ司会の唄声チャチャチャのテレビ番組でよく流れている「夢おいかけて」をステージから降りて会場を回りながら熱唱。この歌は、人生に希望を与えてくれるほんわかと心温まる歌で胸に沁みる。NHK山形「きらり! やまがた」のテーマソングで流れた大城バネサのオリジナルソング「母なる川」、岡千秋とのデュエットソング「なるようになるんだこの人生」も熱唱披露。
 最後は、海に生きる粋の良い女性を威勢よく歌い上げている「女漁師」。歌唱前に「バネちゃん!」の掛け声の練習。OKサインでスタートするもタイミングがうまくかみ合わないので、音響を一時停止して再度掛け声の練習。ぐるっと回って「バネちゃん!」。そしてバネサが扇子を縦にちょんちょんと振って「ハイハイ」の掛け声。音響を再びスタートすると、今度は大きな掛け声が会場一杯に木霊(こだま)して大いに盛り上がった。
 細川たかしプロデュースの「三陸海岸」と「女漁師」は迫力満点の痛快な演歌である。若い年代の人たちも果敢に挑戦して大城バネサのパワフル演歌の醍醐味をぜひ味わって欲しい。
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