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 原田悠里が、2013年7月12日、恒例となった「原田悠里コンサート 2013 〜人生花ごよみ〜 」 (七夕コンサート)を大阪市淀川区のメルパルク大阪ホールで開いた。生きていて良かった—をテーマに最新曲「人生花ごよみ」を歌うとともに、ヒット曲や代表曲など全21曲を披露。今回、ゲストに甲状腺ガンを克服し、歌声を取り戻した韓国人テノール歌手ベー・チェチョルを招き、「タイム・トゥ・セイ・グッバイ(Time To Say Goodbye)」をデュエットした。
 今年で9回目の大阪でのコンサート。毎回、原田の音楽の幅広さを楽しみにやって来る人たちも少なくない。今回も大阪をはじめ各地から会場いっぱいの1000人が詰めかけて、大きな声援を送っていた。
 コンサートのタイトルになった新曲「人生花ごよみ」は、命の大切さを歌に込めた明るい曲調の応援歌。関西最大のカラオケ・歌謡イベント関西歌謡大賞ではカラオケ課題曲にも選ばれているが、6月度の課題曲売上ランキングでトップになったほど、人気は急上昇中である。
 原田も「人生生きてて良かった〜というフレーズにあるように、何気ない生活の中に幸せを実感できる歌です。これを歌ってお客さんと一緒になれるのが一番幸せですね」と話していた。
 この日、原田は30年ぶりというオペラに挑戦した。
 学生時代に学んだという鹿児島大学に足を運んで、コンサートに合わせてボイストレーニングをしたというほどの念の入れよう。
 歌ったのはプッチーニの「私のお父さん」。原田の演歌ばかりを聴いているファンにとっては、驚きの瞬間であった。ドレス姿でステージ中央に直立して、大きな口を開けての発声する姿には演歌歌手原田悠里は、どこにも見当たらなかった。
 歌い終わって原田は「学生時代よりも歌に広がりを出せたみたいです」と満足気。共演したゲストのベー・チェチョルも「とても良かった」と評していたといい、原田は胸をなでおろしていた。
 ベー・チェチョルは今回のコンサートのテーマ〈命を大切に〉に合わせて招聘した歌手。2005年には一旦は甲状腺ガンの手術で肺機能と歌声を完全に失ってしまったが、声帯機能回復手術とリハビリによって奇跡的な舞台復帰を果たしたという人である。日韓共同で映画「奇跡〜君の歌声を再び〜」も制作が進んでいるという。
 コンサートでは原田と「タイム・トゥ・セイ・グッバイ(Time To Say Goodbye)」をデュエットしたほか、「初恋」「アリラン」の2曲を歌った。
 演歌ファンが待ちかねた原田演歌も、オープニングの「人生花ごよみ」と「椿のふるさと」「雪割り草」「桜が咲いた」に始まり、後半の「津軽の花」「木曽路の女」「安曇野」などヒット曲が続くと、会場からは掛け声や手拍子が響き渡った。
 「津軽の花」と「木曽路の女」を歌って原田は「やっと原田 彼女にはそうした代表曲には「倉敷川」などのように、タイトルに地名が付いた楽曲も多い。
もちろんふる里を歌った「天草の女」を紅色の着物に着替えて歌った。
 原田の旅情演歌は「ふる里があるから私たちは生きていけます。瞼を閉じるとふる里が見えてくる、そんな歌ばかりです」と、大きな拍手とともに歌いあげていた。
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