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「民謡界の貴公子」と呼ばれている岩手・盛岡市出身の人気民謡歌手で、昨年10月24日にキングレコードから「南部蝉しぐれ」(詞・久仁京介、曲・四方章人)で演歌歌手としてCDデビューし、現在、8万枚突破とロングヒット中の福田こうへい(36)が12日昼夜2回、東京・渋谷区の渋谷区文化総合センター大和田・さくらホールでファーストコンサートを開いた。
 開演前、「初めて都会の東京でやらせていただくコンサートですが、いままで地元と民謡で教えてもらったことを決して忘れず、来ていただいた方に必ず満足して帰っていただくというのが私の信念ですので、今日も最初から最後まで心を込めて歌わせていただきたいと思います」と意気込みを語り、デビュー曲「南部蝉しぐれ」で、民謡日本一=昨年の「第25回全国民謡フェスティバル2012」でグランプリ受賞など数々の民謡コンクールで優勝=から「演歌日本一」を目指す彼は「ぜひ紅白を狙いたいですね。家にいるおじいちゃん(87)、おばあちゃん(85)の2人=岩手・盛岡市の実家で彼と同居=が、おやじが死んでからの8年間で気を張って疲れが出てきたせいか、だんだん弱ってきているので、テレビやいろんなところで頑張っているところを見せたいですね」。
 約730席の会場は、昼夜ともに熱烈なファンで満席の中、「今日も最後まで皆さまの心に届くよう、そして心に伝わるよう一生懸命歌わせていただきます」とあいさつし、「南部蝉しぐれ」をはじめ、同カップリング曲「風やまず」、5月8日発売のファースト・アルバム「響~南部蝉しぐれ~」に収録されたカバー曲から故・井沢八郎さんの「ああ上野駅」、千昌夫の「望郷酒場」、吉幾三の「津軽平野」、それに尊敬する故先輩歌手・三橋美智也さんのヒットメドレーから「おんな船頭唄」「哀愁列車」など全13曲を熱唱。
 また、父親の形見の着物を着て岩手県の民謡「南部よしゃれ節」を歌ったり、アンコールでは再度、「南部蝉しぐれ」を涙をこらえながら歌うなど最後まで客席を魅了し、「今日も一生懸命心で、そして魂で歌わせていただきました。スタートしたばかりでして、大きな大きな扉を押し開けたばかりでございます。皆さん、どうかどうか応援してください。日本の低迷している演歌を何とか盛り上げたいなと思っております」と話していた。
 6月18日にNHKテレビ「NHK歌謡コンサート」に出演。9月18日には、東京・浅草公会堂で語り手として徳光和夫さんを迎えてコンサートを開く。          (了)
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