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チャリティー 江南千寿希 新曲「桜守の詩」・「かずら橋」発表 歌・舞・奏夢舞台
2014年2月15日(土)
江南市民文化会館大ホール
特別ゲスト:成世昌平 川野夏美 八汐亜矢子
友情ゲスト:大城バネサ 松田敏来 砂田おさむ 華房景子 星さよこ 伊藤エミ 尾張太鼓 陽気妃 千原ひろし
総合司会:松原敬生 第一部司会 藤こうじ
あいさつ:中田真吾(クラウンミュージック ディレクター)
主催:江南千寿希 開催実行委員会
協賛:第一興商 カラオケ情報誌エース 月刊シンガープロ 各カラオケ喫茶
後援:(株)クラウンミュージック (株)東海パック 尾北ホームニュース
映画「さくら」出演者:篠田三郎 田中好子  監督:神山征二郎
 1994年に公開された映画「さくら」は、「太平洋と日本海を桜で繋ぎたい」という夢を実現しようと、名古屋市から金沢市までを結ぶバス路線、「名金急行線」が走る街道沿いに桜を植え続けた、国鉄バスの車掌、佐藤良二さんの生涯を基にした作品。作詞家、伊吹秀吾さんが「佐藤さんの偉業を歌にしたい」と約20年前に書き上げ、昨年、江南さんに歌ってもらうために手直しして「桜守の詩」を完成させた。
 今回、桜守の心を歌い続けたい江南千寿希の意向を汲み、開催実行委員会が新曲「桜守の詩」・「かずら橋」発表チャリティー歌謡祭を企画し、2月15日、江南市民文化会館で盛大に開催された。
 特別ゲストに成世昌平、川野夏美、八汐亜矢子、友情ゲストに大城バネサ、松田敏来、砂田おさむ、華房景子、星さよこ、伊藤エミ、尾張太鼓、陽気妃、千原ひろしが招かれ、江南千寿希の新曲を祝った。
 江南千寿希は、「このような素晴らしい歌をいただいたのでヒットできるよう一生懸命歌っていきたい」と語り、司会の松原敬生さんは、「桜は日本を代表する花。日本を代表する歌い手さんになるように頑張って下さい」と激励した。
 江南千寿希は、上から下まで桜で埋め尽くされた振り袖姿で、新曲「桜守の詩」と「かずら橋」(両曲とも、作詞:伊吹秀吾、作曲・編曲:水谷高志)、「母の人生」を大熱唱。また「桜守の詩」の作詞を手掛けた伊吹秀吾さんと「縁(えにし)」をデュエットして会場を大いに盛り上げた。
 特別ゲスト
 成世昌平は、ハイトーンボイス、歌謡史に残る日本の名曲「はぐれコキリコ」を熱唱。コキリコを見せて「コキリコは世界遺産 越中五箇山 合掌造りの建物の一部」と教えてくれた。そしてマイクなしでコキリコを叩いてこきりこ節を歌唱。驚いたことに大ホールの後部席まできれいにはっきり聞こえてくる。むしろマイクがない方が民謡の味が伝わってくる。
 そのあと「鶴の舞橋」、「浪花なごり月」、「結いの心」、「喜望峰」、「哀愁線リアス」を素晴らしい民謡仕込みの歌声で熱唱。なかでも「結いの心」は助けあいの精神。「大きな震災に遭って、皆さんが助け合っていた姿に世界が驚いた。このことは昔、村の中で助け合いながら稲刈りをしていた精神が引き継がれていたのでは」と述べ、会場からエーンヤーサーのかけ声をもらいながらこの歌を大熱唱。新曲「哀愁線リアス」の歌詩には、三陸鉄道のことを忘れないで欲しいという願いが込められている。4月には震災の大被害にあった南リアス線 と北リアス線が再開し、三陸鉄道は全線開通するが、通勤・通学の足として使うにはまだまだ時間がかかるとのこと。ぜひこの歌を覚えて、三陸に足を運んで欲しいと語った。
 川野夏美は、「北海子守唄」から歌唱。今年、デビューしてから丸15年。当初はパンツ姿で、次は着物姿で歌唱していたが、ドレス姿で歌うようになってから、「きれいになったね」と言われて、今ではドレス姿で歌うことが多くなった。「皆様に支えていただいて、いろいろな人と出逢えて、いろいろな歌に出逢えるのが本当に楽しみです。」と語ると、切ない別れを描いた「女の空港」を大熱唱。歌い終わると盛大な拍手が鳴り響いた。声の伸びが素晴らしく、松原敬生さんは「我々がそれをしたらぶっ倒れます!」と絶賛。女の出船(松原のぶえ)を歌唱すると舞台から降りて、港町ブルース(森進一)を熱唱。出身は大分県だが、オリジナル曲の多くは北の国の歌。新曲のカップリング曲「北津軽」と新曲「悲別~かなしべつ~」を熱唱披露。悲別の舞台は北海道だが、実は地図上にはない。日本テレビ系列で1984年3月9日から放送された倉本聰脚本のテレビドラマ「昨日、悲別で」でロケ地となったことをきっかけにブームとなった。1994年にこの舞台となった上砂川線は廃線となったが、駅は観光資源として残っている。悲別を訪れた女性が、もう汽車は来ないけど私の胸の線路は、まだあなたへと続いている。そんな切ない思いを膨らませているドラマッチな失った恋の歌である。
 八汐亜矢子は、心のこもったしっとり演歌で会場を大いに魅了した。「銀婚式」、「女のねがい」、「織田信長」を大熱唱。「織田信長」は八汐亜矢子の女性の味が存分にでていて心に響いた。
 大城バネサはアルゼンチン出身の日系二世。バネ隊も応援にかけつけ、大きな声援を送った。細川たかしプロデュースの「三陸海岸」、岡千秋とのデュエット曲「なるようになるんだ この人生」、「女漁師」を大熱唱。バネサの力強い歌声は圧巻。「女漁師」では、ぐるっと回って「バネちゃん!」のかけ声、そしてバネサが扇子を縦にちょんちょんと振ると、「ハイハイ」のかけ声が木霊(こだま)して会場と一体感で楽しめたのは最高に楽しかった。
最後は出演者全員が舞台に上がって、北島三郎の「まつり」を大合唱して成功裏に終演。中身の濃いチャリティー歌謡祭であった。
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