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 5周年記念 走裕介コンサートが1月19日、テレピアホール(名古屋)にてゲストに大城バネサ、ひなたみな、藤たかしをお招きして盛大に行われた。
 走裕介はNHK歌謡コンサートなどですっかりお馴染みのアーティストで、司会の大平めぐみさんが巧みな語り口で、走裕介の人柄、知られざる一面を分かりやすく伝えてくれた。
 昨年5月に出演したNHK歌謡コンサート「5月のマンスリー」コーナーの評判がとても良かったので、その再現ということで「あん時ゃどしゃ降り」「落葉しぐれ」「上海帰りのリル」「王将」を会場を回りながら熱唱してファンを大いに喜ばせた。
 走裕介は、恩師船村徹先生の付き人になるまでに3年かかり、4年目から内弟子生活10年。炊事・洗濯・掃除・車の運転など船村徹先生と同じ屋根の下で一緒に生活していた。  走裕介は、演歌道まっしぐらであるが、学生時代は友人とロックバンドを組んでいて、楽器が得意でギターとドラを担当していた。ボーカルの才能に気がついたのはその後と言う。「酒よ」と「吾亦紅」をギター弾き語りながら歌唱し会場をしっとりさせた。
 また、ロックに夢中であった青年時代を思い出して、『ワインレッドの心」と26才で急逝した尾崎豊の「I Love You」を熱唱した。まるで尾崎豊が甦ってきて目の前で歌っているのではないかと思われた歌声は驚きであった。演歌と異なるジャンルの歌が好きだったことがとても興味深い。
 「心凍らせて」と前川清さんの「男と女の破片」が演歌・歌謡曲に興味を持ち始めるきっかけになった。特に「男と女の破片」はとても歌いやすく、自分にすごくあっている曲だと教えてくれた。そしてその2曲を心を込めて熱唱し、会場から大きな拍手が送られた。
 刺激的だったのが、走裕介と三代目コロムビア・ローズ野村未奈のデュエット曲「5分5秒の二人」をひなたみなとデュエットしたステージ。ひなたみなの見えそうで見えないちょっとセクシーな衣装に目を奪われてしまった。走裕介は全く意に介することなく歌っているかに思われたが、デュエットが終わってから、「すごいドレスでしたね。大丈夫、お兄さん!顔真っ赤になっていますよ」と開口一番。気にしながら歌っていたことがわかり苦笑い。
 「夢航路」は、3年ぶりに師匠・船村徹先生が手がけた走裕介のデビュー5周年記念曲で、夢を追って北へ向かった男の哀愁歌らしいが、壮大なメロディーである。広大な空が思いっきり広がっていくような劇場型イントロはワクワク感がありすぎて期待感が膨らむ。
 ゲストの大城バネサが、「三陸海岸」、「絆船」、「女漁師」を、ひなたみなが「Night & Day」、「星空物語」を、藤たかしが「遊びに来いや」「思い出下さい」「北の海節」を熱唱披露してコンサートに大きな花を添えてくれた。
 アンコールで新曲「夢航路」を、そしてオリジナルの「女満別から」を大熱唱した後、出演者全員がステージに登場して、さよならと手を振りながら感動の幕が閉じた。
 走裕介は、「しょうが湯」を飲むと、100倍声がでるようになると、杉丸物産の「しょうが湯」を宣伝告知(笑)。コンサートが成功裏に終わったのはおそらく「しょうが湯」を飲んでいたからに他ならない。
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