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福田こうへい(キングレコード)「はじめまして福田こうへいです。
ごあいさつコンサート~大阪公演~」 に1000人  「日本一」の掛け声も
デビュー1年と最速でNHK紅白歌合戦への出場を決めた福田こうへいが、2013年12月16日、大阪市中央区の森ノ宮ピロティホールで「はじめまして福田こうへいです。ごあいさつコンサート ~ 大阪公演 ~ 」を開いた。満員の約1000人が会場を埋め尽くし、開演と同時に客席からはワーッと地響きにも似た歓声が沸き起こるなど人気の高さを感じさせていた。
「フルパワーで歌わせてもらいます」とオープニングは、デビュー曲の「南部蝉しぐれ」。 多くの観客が初めて彼の生歌を聴くと人たちを前に、カップリングの「風やまず」、同じ東北出身の吉幾三から提供されたという「門出」(CD未収録)など、メドレーを含めて23曲を歌った。
165センチの小さな身体から押し出すような大声量に、会場からは終始、声援やまずの状態で、終演後もあちこちで<良かった。大満足>といった声が飛び交っていた。 会場でのCD購入者特典の握手会に出た福田は、300人余の行列に1人ひとりと言葉を交わした。 握手をした女性は「頑張って下さい」などと声をかけて名残惜しんでいた。
彼が演歌を歌う大きなきっかけとなったのが、祖父から聴かされ、身体で覚えた大先輩歌手の三橋美智也の歌だった。
この日も「おんな船頭歌」や「リンゴ村から」「哀愁列車」など、三橋の歌5曲をメドレー。三橋の弟子でもある細川たかしの「北緯五十度」もカバーして、客席では手拍子を打ったり、歌を口ずさむ人たちも見られるなど、会場は歓喜に満ちていた。 アンコールで再度「南部蝉しぐれ」を歌った福田は、午前中に東大阪市の三橋美智也の墓前に紅白出場を報告し、そこで三橋美智也元マネージャーから贈られた三橋の紫色のジャケッを身につけて、天国の大先輩へも届かんばかりの声を披露した。 1部、2部に分かれたコンサートでは、2部では民謡歌手でもある福田の真骨頂「南部牛追唄」を披露して客席をうならせていた。
民謡は23歳で父福田岩月の後を継いでステージに立ち、昨年、父親も成し得なかった民謡日本一に輝いている。
そして37歳の今、演歌日本一の座を射止めようとしているところだ。
民謡に裏打ちされた福田の歌唱力に、客席では<福田こうへい>と書いたLEDライトを振ったり、「最高~っ」「もっと大阪へ来てや~」などの声援が飛んでいた。 福田は東北を舞台にして人気を博したテレビドラマ「あまちゃん」を引き合いにして、「ドラマは終わりましたが、これからは<こうちゃん>の時代です」というと、大きな拍手が送られていた。
福田は来年、東京、大阪など全国50か所を巡回するコンサートツアーを予定しているが、ステージ最後では直立して最敬礼。「これからも1ヶ所、1ヶ所、魂を込めた歌を届けて、真っ向勝負で歌っていきます」と、力強い決意を述べていた。
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